基板の固定方法:

基板をどう固定するかで、基板のたわみ方が変ります。

手元の電卓を秤に載せてキーを強めに押すと100gの加重変化がありました。

というわけで、142.24mm×61.47mm×1.6mmのガラスエポキシ基板(ヤング率はE=15000N/mm2としました)の中央を1Nで押してみます。

 

4隅4点完全固定 : 最大変位=86μm

4隅4点と長辺の中央2点:計6点完全固定 : 最大変位=8μm

こういう、4点固定の場合のたわみの式が見当たらないのですが、単純に両端完全固定ハリと考えると

たわみ:δ=WL^3/192E × 12/bh^3  (W=1N,L=142.24mm,E=15000N/mm2,b=61.47mm,h=1.6mmだと、δ=0.047=47μm)

なので、中央を固定する事によりLが142.24/61.47=1/2.3と見なせば、たわみは(1/2.3)3=1/12になるので、上の様な違いが生まれると思われます。というわけで、長手方向の中央は固定しましょう、ってアタリマエといえばアタリマエっすね。すんません。

なお、ガラエポキシ基板のヤング率:E=15,000N/mm2っていう数字は

「環境海洋技術官ネットワーク」 http://www.naoe.t.u-tokyo.ac.jp/member/tecnet/qa-1.html のQ21の数値を参考にさせて頂きました。銅箔が入っているので、ちょっとその数値より大きめ。(余談ですが、思ったよりガラエポって固いっすね。アルミが70,000N/mm2 鉄板が200,000N/mm2 っすから。)  

ところで、例のアレですが、パターンの穴らしい所を確認すると、やっぱり6箇所に穴が開いているみたいなのですが、長辺の真ん中じゃなくて、4隅と、CPUのちょこっと斜め上下に2個あけてある。

うぅむ、微妙といえば微妙〜(笑)。そもそもこれが固定位置になるのかどうかわからないので、コメントは避けます。

ところで、上で算出された、100gで0.1mm足らず(4箇所固定)っていうのはどないなもんなんでしょかね?

平気な気もするけど、1kgで1mmと考えると、う〜ん、6箇所固定ならそれでもいいか〜?どうだろう?悩む所です。


結局優柔不断な解析結果にがっかりして戻る