ガーバーってなぁに?
ガーバーはガーバー社が提案したNC等を制御するコマンドです。
一般に
G01X000Y000D01
の様な構造になっています。
基板の場合はこれで基板フィルム作成用のレーザー光を動かす、っていうイメージです。
1) (X,Y)=(0000,0000) から (X,Y)=(1000,2000)へ幅0.5mmの幅の線を引きたい場合
まず、アパーチャテーブルと呼ばれるファイルで
D10 0.5
D11 1.0 ってな感じで線幅を規定しておき、(実際はもっと複雑な指定をする)
ガーバーファイルで
T54D10 T54D10 でD10の線を用意して
G01X0000Y0000D02 X0000,Y0000へ直線(G01)移動(D02)して
G01X1000Y2000D01 X1000,Y2000へ直線(G01)をドロー(D01)します。
2) (X,Y)=(3000,4000) に、φ1.0のランドを置きたい場合
T54D11 T54D11 でD11の線を用意して
G01X3000Y4000D02 X3000,Y4000へ移動(D02)して
G01X3000Y4000D03 X3000,Y4000へφ1.0のランドをフラッシュ(D03)します。
G01は直線移動ですが、G02,G03は円弧をあらわしており(回転方向が違う)
直線で表せない曲線は細かく直線で分割するか、円弧で近似するかの
どちらかになります。
又、T54はツールチェンジを表し、線幅を変える事を意味します。
これらの例はあくまで、一つの例であり、ツールチェンジにT54を使わない例や、
D11*D02*X0000Y0000G01 なんていうデータもあります。
基本的にはガーバーデータだけでは線幅は決定する事が出来ないので
アパーチャテーブルと呼ばれるファイルにより
D10が0.5mmなのか、1.0mmなのか、D11が○なのか、サーマルランドなのか を
定義づけしています。